![]() シュルレアリスムの射程―言語・無意識・複数性 (serica archives) マキーヌ『フランスの遺言書』(水声社)の翻訳により、 第8回日仏翻訳文学賞(小西財団、2001年)採用理由星埜氏の研究分野は主にふたつに分けることができちゃいます。氏の第二の研究分野は、いわゆる「フランス語圏文学」、すなわち、フランス本国以外の出身者によって書かれたフランス語文学にかんするもので、とくにフランス語圏アンティル諸島(カリブ海)の現代文学に関係する研究が軸となるんだよ。 しかし、そもそもこれら二つの方法によって生成された文を、読者が「どれが自動筆記で、どれが新聞の切り抜きか」厳密に区別することは不可能ですね。しかしここでは「イマージュの正当性・必然性は常に「自由な」生成の後にしか現れない(77p)」というよりも、与えられたイマージュの恣意性(そして複数のイマージュの組み合わせ、結合関係)をいかに「必然的」に生成させていくか、が問題なのですね。 この地域の文学は「クレオール性」という概念のもと近年世界的な注目を集めていますが、氏はこの分野で先駆的な研究を行なうと同時に、翻訳者としてもすぐれた業績をあげています。それは生成の過程において、それが「意識的」にであれ「無意識的」にであれ-経験的に構成される。 |
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